「朝日地球会議2024」オンラインセッションから
気候変動や経済の不安定化など、連鎖的にいくつもの危機が重なる「ポリクライシス(複合危機)」にどう対処するか。私たちの文明は、今どんな姿をしているのか。10月下旬に開かれた「朝日地球会議2024」で、哲学者で東京大学大学院准教授の斎藤幸平さんに考えを聞いた。
- 朝日地球会議2024 視聴申し込みはこちらから(12月31日まで)
斎藤さんは、今までとは違う発展のあり方を目指す「脱成長」を掲げる。「文明は一つの崖っぷちに立っている。今のやり方を続ければ、崖にフルスピードで突っ込んでいくようなものだ」
今秋から研究のためドイツに滞在し、あらためて西洋中心主義の限界を感じるという。経済や地域格差など危機が深まる中で、排外主義や右派が台頭する状況もある。
植民地主義によって成長した…